フローティングってどんな事?

みなさん、こんばんは~♪
今日ものんびり不定期更新の“のんぎぃー”です。

今日はですね、ちょっと予定を変更しまして
お寄せ頂いた質問を採り上げてみたいと思います。

お寄せ頂いたご質問の内容はこうです。

「トレモロ式のブリッジのギターを使っています。
チューングをしているとブリッジが浮いて
チューニングがすぐに狂っちゃうんです。
6弦をチューニングして5弦をチューニングすると
もう6弦が狂っているんです。
これってどうしてなんでしょうかねぇ? 」

ご質問をありがとうございます♪
では早速のんぎぃー流にお答えしてみたいと思います。
同じように疑問に思っていた方がいらっしゃいましたら
参考にしてみて下さいね。

結論から先に言いますと....
このチューニングがすぐに狂う不思議な現象ですが...

....実は.....

そういうものなんです♪

えぇ~~! そんな答え、ありなのぉ~~?
って気がしますが、本当にそういうものなんです。
ごくごく自然で正常な現象です。

そんなつもりは無かったと思うんですけど、
ブリッジがフローティング状態になってしまった事が原因です。

では、そのフローティング状態について書いてみますね。

「フローティング状態とはどんな状態か?」

これは、弦とボディー裏のスプリングの
張力が釣り合い、バランスがとれている状態
の事を指します。
その2つの力の割合によってブリッジのフローティングの量
(ブリッジが浮く高さ = アームダウン・アップの可動範囲
= アーミングによる音程の変化範囲)
が決まります。

アームアップを多用する人はブリッジを高く浮かせ気味にしますし、
アームアップを使わずにダウンだけを使う人は
ブリッジを浮かせない人もいます。
さらに、ストラトタイプのギターでアーム自体を使わない人は
ボディー裏のスプリングをガッチガチに締めて
ブリッジを全く浮かせないようにする人もいます。
(その理由は後述しますね)

さて、このフローティング....
弦が完全にチューニングされた時点で
 バランスがとれている事が大事です。

弦を緩めれば弦全体の張力が弱まり、
裏のスプリングの力に引っ張られ
ブリッジが下がります。

そして、その逆に弦を締めれば
ブリッジが上がります。

これはチューニングしてる時によく目にする現象ですよね。

それでは、6弦から順にチューニングした時を考えてみましょう。

6弦のチューニングがあいました。
次に5弦をチュー二ングします。
ということは、5弦を締めるという事ですね。
つまり、6弦と裏のスプリングの張力でバランスがとれていた状態から
さらに5弦の張力を加える事になります。

すると、どうなるか?

「6弦の張力+5弦の張力 > ボディ裏のスプリングの張力」

となります。

弦側の張力の合計が裏のスプリングよりも強くなるので
必然的にブリッジが高く浮いてきます。

この時に、せっかくチューニングした6弦が緩んでしまうんですね。
つまり5弦をチューニングしている時に
6弦のチューニングが狂ってしまうんです。

これが5弦をチューニングすると6弦の音が下がる現象の正体です。
これは、どの弦をチューニングしている時にも同じ事が起こります。

4弦をチューニングしている時には、5・6弦が、
3弦をチューニングしている時には、4・5・6弦が、
という風に全部の弦が狂っていきます。

この現象はトレモロブリッジに起こる、ごくごく自然な現象です。

.....チューニング、面倒くさいですね。

さて、その面倒くさいチューニングの対処法なのですが....

僕は3~4回ぐらいチューニングしています。
2・3回はおおまかにチューニングして
大体バランスがとれてきたところで、正確に2回ぐらいチューニングして
最終的に音をあわせています。

人によっては、ブリッジの下に小さな木片みたいなものを挟んで
あらかじめブリッジをフローティングの量だけ浮かせてから
チューニングする人もいます。

色んな人が色んな方法で工夫していると思いますが、
要は、最終的にバランスの取れた状態に
手間をかけずに持っていければ良い
という事なのではないでしょうか?

どうでしょう?
これで、チューニングが狂う謎が解けましたでしょうか?

いつまでも疑問を抱えているよりはスッキリと解決して
悩んでいる時間を練習に使ったほうがスムーズに上達できますし、
なにより気分がスカっとしますよね。
この「もやもや」が晴れた瞬間って気分が良いですよね♪

さて、さらに話を一歩進めてみましょう。

実は、この現象はチューニングの時だけに限った話ではありません。
弦を抑えた時にも弦の張力が増えるので、
実は抑えた弦以外の弦は若干緩みます。
(細かく言うと、ブリッジが浮くので抑えた弦も若干緩みます)
しかも、弦の太さが弦ごとに違うので音が下がる量もバラバラです。
弦高が高いギターをハイポジションでコード弾きする時には
音が奇麗に響かないと気になる人がいるかもしれませんが、
それはこの現象が関係している事もあります。
(ギターの調整が出来ていない事のほうが多いと思いますけどね)
でも、よっぽど弦高が高くない限りそんなに気にならないと思います。

それよりも気になるのはチョーキングの時です。
弦をチョークすると弦の張力がかなり増えます。
その結果他の弦が緩み、チョークしている弦以外の弦の音が下がります。
異弦同音チョーキングをする時に音はあっているはずなのに
なぜだかピッチが低いというのは、この現象によるものです。

(*異弦同音チョーキング=例えば3弦8フレットをチョーキングして
2弦6フレットと同じ音を一緒に鳴らすテクニック)

対処法としては、チョーキングした弦と同時に鳴らす弦も
(つまりチョーキングしていない側の弦、上記の例なら2弦6フレット)
ほんの少しチョーキングして正しいピッチを確保します。

でも、ロックやブルースでは、その上がりきらない微妙なピッチが
ブルーな感じを生んで格好良さを生む効果もあるので
ビブラートをかける時はそこまで気にしなくても平気だと思いますが、
“ここぞという時にピタリとキメたい所では気にしておいたほうが良い”
とりあえずは、それぐらいの心構えでいいと思います。

このチョーキング時の他弦の音程が狂う現象を嫌って、
ブリッジ裏のスプリングをガッチガチに締めて
何が起こってもブリッジが浮かないようにする人もいます。

じゃあ、ストラトとか使わなければ良いのに....
って思うかもしれませんが、
ストラト特有の音が好きな人にはスプリングを締め付けてでも
ストラトを使う価値があるんですね。

僕も一時期、そうしていました。
僕の場合は、ただ単にチューニングが面倒臭いからでしたけど...。

アームはセッティングをきちんと出すのに手間がかかりますが、
何回も調整していくうちに慣れてきますし、
ギターの事にも詳しくなっていきます。

こうやって、一歩一歩自分のギターの事を知っていくのも
楽しいですよね。

ギターは自分の気持ちと一緒になって歌ってくれる相棒です。
お互いに良い関係を築いていきたいですね♪

ではでは、今日はこの辺で♪
のんぎぃーの質問コーナーでした~♪



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