僕の腱鞘炎ストーリー

ふぅ~、ごちそうさまでした~♪

うぅ~、今日も食べ過ぎたぁ~。
あれですね、料理の美味しい奥さんを持つと
ついつい食べ過ぎちゃうんで危険ですね。

明日は食べる量を控えておかないとっ!
ただでさえ中年太りっていう
やっかいなモンスターを相手にしているんですからね。

さてさて、夕飯も食べ終わった事ですし、
質問コーナーのまとめにいかせてもらいますよ~♪

左手が使えない間を利用して
右手のステップアップに励んでもらっていますが、
左手も改善をしていかなければ、
またいつか同じように痛めてしまうかもしれません。

そこで、今回は左手にまつわるお話をしてみたいと思います。

実は僕,高校生の頃にバンドを始めまして
その頃はベースを弾いていました。

ギターを弾きたかったんですけど、
メンバーが足りなかったので、まぁベースでもいいかと。

よくあるパターンですよね。

さて、初めて手にするベースですが
やっぱりあの弦の太さと
フレット間の広さと弦のテンションには
なかなか手こずるものでして、
力加減も知らない素人の僕は
ついつい力に頼った弾き方に走っていました。

しかも、家ではアンプを使わずに練習していたので
ピッキングもバカみたいに強く弾いていました。

これ、もの凄く悪い癖がつきますよ

アンプを通せば軽々と弾けるのに
生音で練習しているもんだから
適切な力加減も分からないままなんです。

しかもロック系なので、まさに力まかせ。

右手がそんなものですから、
左手もよっぽどガッチリと押さえ込まないと
弦がビビりまくります。

そんな訳で左手はいつも握力の限界に挑戦状態でした。

ネックを握り込むスタイルならまだマシだったんでしょうけど、
僕は指がよく動くようにと親指をネック裏に添える
クラシカルスタイルで弾いていました。

しかも、ストラップを低ぅ~く下げて....。

そんな状態で毎日力一杯弾いていたんですね。

左手の指をばっと開いて押さえると
小指ってどうしても力が入りにくいですよね。

しかもベース....。

それはもう、無理矢理にでも小指を指板に押さえつけて
弾いていたものです。

そして、半年もしないうちに僕の小指はおかしくなりました。

「あれ? 指が曲がらない...。」

それは明らかに間違ったベースの弾き方が原因でした。

症状はこうでした...。

小指を伸ばした状態から徐々に曲げていくと
30度ぐらい曲がった状態で指がロックしちゃうんです。
力を入れても指が曲がらなくて突っ張っちゃうんですね。
さらに力を入れていくと、ある一定の力を超えた時点で
かくっと指が曲がるという具合でした。

だから、小指は伸びているか、曲がりきっているかの
2つに1つというありさまでした。

中間が無いんです....。

日常生活に支障はありませんでしたが、
ベースを弾くのにもの凄いハンデとなりました。

高校3年生の頃からギターを始めるのですが、
やはり負傷した小指がネックとなり
コードを押さえるのがスムーズに出来ませんでした。

ローコードやFは、なんとかごまかせても
5弦ルートのメジャー7thコードは苦手でした。
だって、右手で左手の小指を曲げないと
弦が押さえられなかったんですから.....。

そんなの演奏になんてなりません。

でも、ギターが好きだった僕は
何とかできないかと試行錯誤しながらも
練習を続けていました。

だけど、いくら練習しても練習しても
左手の小指は言う事を聞いてくれませんでした。

もともとコードの響きに魅せられてギターを始めた僕は
自分がコードをろくに押さえられない事に失望していました。

ギターは好きだし、上手くなりたいのに
自分の身体的ハンデを嫌という程見せつけられる毎日でした。

そこで僕は、1つの妥協案として
コードが複雑ではないブルースやロックへ
活路を見出していくのですが
本当に好きだったのはモータウンやソウルなどの
オシャレなコードで展開するコードワーク系のジャンルでした。

でも、左手の小指を使えない僕には
テンションが入った複雑なコードなど押さえられる訳も無く、
このままでは上達も限られていると危機感を抱き、
何か方法は無いかと色々と試しては破れる日々を送っていました。

そんなある日、ギターはきちんと調整されていれば
驚く程軽い力で弾けるという事を知りました。

試しに、古いアコギを押し入れから持ち出して
ブリッジをギリギリまで削って弦高を下げてみました。

「マジかよっ!?」

驚きました!!!

子供の頃に押さえきれなくて
押し入れの奥で眠るはめになったギターが
まるでエレキギターでも弾くかのように
安々と弾けるようになったのです。

そういえば、ベースの弦も高かった....。

それか....

それだったのか.....

それが原因で俺の小指は使い物にならなくなったんだ....

もしも、高校生の時にそれを知っていれば....

それは、僕が25歳になった時の事でした....。

きちんと調整された状態の楽器を知らずに
力任せに弾き続けた事で取り返しのつかない事をしたのだと
自分の浅はかさにガッカリとしたものです。

しかしギターが大好きで、
限界は低くても良いから自分なりのペースで
行けるけるところまで行ってみたいと思っていた僕は
その後、小指の癖を把握しながら
少しずつコードにも対応できるようになっていきました。

時は流れて32歳のころ、僕はジャズの先生について
初めてギターを人に習うという経験をしていたのでした。

理由は2つ。

ジャズのコードを自分の作曲に取り入れたかった事。
もう1つは、巧い人と一緒に演奏するたびに
悔しい想いをしていたので
何とかしてギターが巧くなりたかった...。

そしてレッスンのある日、コードのトピックの時に
僕がコードが苦手だと先生に小指の事を説明しました。

すると先生は
「あぁ、それは腱鞘炎だね。」
と、すぐに症状を説明してくれました。

腱鞘炎は手首だけのものだと思っていた僕は
まさか指の筋を痛めていたとは思いもしませんでした。

ずっと骨や軟骨の変形が原因だと思っていましたから。

腱鞘炎....その時点で僕は14年間も煩っていたんですね。

指を暖める事、マッサージを良くする事、
無理の無い範囲でストレッチをする事、
ギターを弾く時は最大限力を抜く事
これらを意識して続ける事を先生は教えてくれました。

それから3~4年後、今から2~3年前の話ですね
ある日、いつも通りにギターを練習していた僕は
ふと気がつきました。
「あれ? 以前よりもコードに楽に対応できている?」

試しに左手の小指を曲げてみました。

「あれ? 曲がるようになってる!?」

そうです!
驚いた事に左手の小指が
ほぼ健常な状態に回復していたんです!

ストレッチや演奏時の力を抜く事によって
左手の小指の負荷が軽減されたせいなのか
僕の小指は少しずつ回復してくれていたみたいです。

これは僕にとって
奇跡に出逢ったかのような出来事でした。

だって、身体的に上達の限界を思い知らされ
自分の可能性を信じられなくなっていたんですから。

まさか、小指がもう一度
スムーズに動くようになってくれるなんて!

そして現在....

読者さんからのご質問を受けて
小指の事を思い出しました。

そう、今では思い出す事も無いぐらい
小指はまるで何事も無かったかのように
軽やかに動いてくれています。

15年近く悩まされ続けていたのに不思議なものですね。

どうでしょう?

僕の体験談、何かの参考になりましたでしょうか?

一旦、筋を痛めると
回復にとても長い時間が必要になります。

しかも、その間も間違った力加減や姿勢で
楽器を弾き続けていると
回復どころか悪化する事も考えられます。

先生は、少しでも違和感が感じられたら
無理はしないようにしているそうです。

僕も腱鞘炎には日頃から注意をするようになりました。

マッサージやストレッチはその意味もあります。

左手はついついぐっと押さえてしまいがちですが
弦高が適切に調整されていて
押さえる場所さえきちんとしていれば
実際はそんなには強く押さえ込む必要はありません

コードを押さえている時に、
特定の指が痛くなるのは
その指に過剰な力が加わっているのかもしれません。

例えば、薬指の弦がうまく鳴らないからと
左手全体の力を強めて押さえたりしていませんか?
必要なのは薬指だけに力を加える事なのではないでしょうか?

左手全体の力を上げると、きちんと押さえられていた指は
必要以上の力で指板に押さえつけられる事になります。

それは大抵の場合、
一番良く使う指に起こるのではないでしょうか?

ぜひ、1度力の入れ具合を調べてみる事をお勧めします。

必要以上の力で押さえるという事は
例えるなら、コンクリートの壁を
指1本で凹ませようとしているようなものです。

そのうちに指を壊すのは明らかですよね。

そうなる前に、まずは指を休めて
力の入れ具合を均等化して
必要最低限の力で弦を押さえるようにする
そんな習慣をつける事を強くお勧めします。

どうでしょう?
3回にわたる質問コーナーでしたが
何かお役に立てましたでしょうか?

日頃の少しの無理が重なって、
僕のように長く煩う事もあります。
まだ僕は回復したから恵まれている方だと思いますが
そうで無い事も重々考えられる事です。

できれば、あまり無理はなさらないでもらいたいと
切に願っています。

もしかしたら、今回の左手の怪我は
もっと右手に磨きをかけて、
演奏力の総合的なステップアップのための
きっかけをもらったのかもしれませんよ♪

人生、何が吉となるかは最後まで分かりませんよね。

ピンチだと思っていたものが
後で気づいてみたら実はチャンスだったと...
そんな事ばかりのような気がしませんか?

ぜひぜひ、左手の怪我というチャンスを活かして
右手のレベルアップを試してみて下さいね♪

当日の演奏も上手くいく事を
L.A.の空の下から祈ってますね♪

さてさて、今日はちょっと根を詰めて書いてみました。
今週末は色々と用事が重なっていて
残念ですが数日間はブログがアップできません。

楽しみにして下さってる
みなさんには申し訳ありませんけど、
次のシリーズへの準備もありますので
次のトピックを来週まで待っていて下さいね♪

それでは、また次のトピックでお会いしましょうね~♪

今日の一言

  「腱鞘炎 油断してると 長引くよ
       注意一秒 怪我一生」       
          
          by 交通安全標語マニア



フォローする