音程コーナー最終章 〜臨時記号のお話〜

2016-05-15

みなさん、ご無沙汰しております。

無理なく是伸びせずをモットーに気ままなペースでブログを書いているギターおぢさんの、のんぎぃーです。

……って、

のんびりすぎてゴメンなさいっ!!
(T^T)

もう2014年も終わるというのに、今年の更新なんて今回を入れなかったら3回ですよ!

これはもうブロガーなんて言えませんね。
まったく困ったものです。

さて、みなさんの2014年はどのような年でしたか?
(しれっと話題を変えてみたりする)

2014年も色々なことがありましたね。

日本の夜明けになるかもしれない重要な年の2015年ですが、実は数年前から僕もその年を意識しながら暮らしていました。

 

実は…

 

厄年が終わるんです!!

やった~!!

 

…あ、どうでもいい話ですみません。(^^;

 

10代、20代、30代のみなさんにはまだ実感がない事柄と思いますが、人生にはそういう時期があるんですよ。
厄年の期間って体調や人生の変わり目だとか言われますよね。
運気も乱れやすくて、この時期に大成功をするとその後の人生を持ち崩すことが多いとか。

そんな訳でして、厄年の期間に入る前に「厄年期間は個人の活動は控えて表に出ることは避けて、学習や人生経験を積むなどの裏側の充実に専念しよう」と計画していたんです。

運気の流れが冬の時に真夏のように振舞っても大きな抵抗や障害にあったり、風邪をひいたりするだけなんじゃないかなぁと思っていたんで、なるべく流れに身をまかせるように過ごすようにしていたんですね。

そのおかげかは分かりませんが、大病することも事故に遭うこともなく、大きな困難に直面することもなく、つつがなく毎日を送ることができました。

2014年もあとわずか、すっきりと新しい年が迎えられるように音程のトピックもすっきりと終わらせましょう!

 

《目次》

臨時記号

では、今年最後の音程シリーズ最終章、いかせていただきます!

 

…え~っと、何からでしたっけ?
(^^;

 

 

 

そうそう、思い出しましたよ!

 

今回は臨時記号での音程の変化を取り上げようと思っていたんですよ。

それじゃぁ、行ってみましょうか♪

 

今までの音程の説明の中で、
1、4、5、8度は完全系
2、3、6、7度は長短系
と説明させていただきました。

原則、これに間違いはありません。

間違いはないんですけど、それだけでもありません。
何事にも例外ってありますからね。

しかも、音楽をやっていると例外だらけで説明する時に困ったことになるんですよねぇ。

世の中って頭で考えたようにはいかないんだなってリアルに感じる瞬間です。(^^;

 

さて、原則は原則として大切にしていただきたいと思いますが、それだけでは世の中に起こる様々な現象や状況に対応することはできません。

かといって原則を無視して好き勝手やっていたのでは一貫性も発展も安定性も欠いたものとなってしまい、その場しのぎ的なものとなってしまいます。

ですので、「原則をおさえつつ例外にも対応できるような柔軟な姿勢をもっておく」というのが人生を渡るうえでも音楽を演奏するうえでも、物事を理解するうえでも大切なことになってくると思います。

 

(原則)
*音程は完全、長、短が基本。
*完全音程は1、4、5、8度。
*長短音程は2、3、6、7度。

(例外)
*完全4度より半音多い4度音程は増4度とする。
*完全5度に半音足りない音程は減5度とする。

 

しかし、ここで終わったら詰め込み教育マインドで終わりです。
人間、知識の吸収も大切ですけど、自分の頭で考えることや、ふと浮かんだ素朴な疑問って大切ですよね。

A「じゃぁ、短3度より半音下がったらどう呼ぶの?」
B「え?そんなの長2度じゃん?」

A「うん、2度ならそうなんだけど、短3度の音程にフラットが付いてさらに下がったらどうなるのかなぁって思ってさ。」
B「あれ? 確かにそうだね?」

 

そうなんです。
音楽には臨時記号というものがありまして、シャープやフラットで一時的に元の音符の音高を上げたり下げたりするんですよね。

ちなみに、五線の頭にシャープやフラットがいくつか付いている楽譜を見たことがあると思いますが、あれらは調合といって、その曲のキーを表しています。(キーについては後日取り上げさせていただきます)調合はその曲の間中、該当する音をオクターブ関係なく上げ下げします。

この図でしたら、どのFも半音上げたF#、同様に全てのCもC#となります。

移調記号

ですが、曲の中につく変化記号はその小節内のその記号以降該当する音だけが対象となります。
ですので、小節が変わるとその音はリセットされて元の音高になります。

臨時記号解説

変化記号には以下のものがあります。
シャープ」 半音上げる
bフラット」 半音下げる
##またはXダブルシャープ」 全音(半音x2)上げる
bbダブルフラット」 全音(半音x2)下げる
#によく似た記号で「ナチュラル」 変化記号の効果を一時的に無効にする

natural

これがナチュラルの記号です。
フォントでは代用できなかったんで画像にしておきますね。

実際のところ、##やbbが使われることはそんなにありませんから#やbの半音の変化を把握していればほとんど大丈夫だと思います。

 

上の図を解説すると、こうなります。

「1小節目」
C# 調合によりC#
C# 調合が異なるオクターブでも有効なためC#
F# 調合によりF#
F  臨時記号のナチュラルによりF

「2小節目」
F# 臨時記号ナチュラルが小節が変わって無効になり調合によりF#
G# 臨時記号シャープによりG#
G  シャープがついたG#とはオクターブ違いなためG
G# 臨時記号シャープがついたG#以降で同じ音高なためG#
(臨時記号の有効範囲内)

「3小節目」
F  調合を臨時記号ナチュラルで無効化しているためF
G  前の小節のG#についた臨時記号シャープが小節が変わり無効になるためG
(臨時記号の有効範囲外)
F  臨時記号ナチュラルの継続によりF
F# 調合によりF#(臨時記号ナチュラルはオクターブ違いで無効)

 

どうです?
少しは理解のお役に立ちますでしょうか?

 

さて先ほどのA君とB君の会話ですが、短3度にさらにフラットが付いた時はどうなるのかと言いますと…

完全音程と同じように「」が使われます。

同じように、長3度にシャープが付いて半音上がった時は「」が使われます。

つまり、こういうことなんですね。

減3度 < 短3度 < 長3度 < 増3度

 

完全音程の場合は

減5度 < 完全5度 < 増5度

 

それ以上の広がりは別の音として処理することになるので、同じ音名での呼び名の種類はこれ以外にはありません。

そうです、あなたはついにインターバルの呼び名の全てをマスターしたのです!!

 

どどどどぉ~~~~ん!!!!

 

 

もう一度おさらいしますよ。

 

完全音程なら
減 < 完全 < 増

長短系なら
減 < 短 < 長 < 増

 

あとは数字の組み合わせだけです。

実際の演奏ではいきなり7オクターブとかとんでもなく離れた音に飛ぶことなんてありませんし、実質上、前回のトピックで扱った13度までと上記の「」「」「」「完全」「」が分かれば困ることはありません。

 

それでは、最後に音程コーナーの総まとめといきましょう!

『音程コーナー 絶対に覚えておくべきポイント』

1度 (完全系) P1(完全1度)は同じ音  ユニゾン
2度 (長短系) M2(長2度)で2フレット分、m2(短2度)で1フレット分
3度 (長短系) M3で4フレット分、m3で3フレット分
4度 (完全系) P4で5フレット分
5度 (完全系) P5で7フレット分
6度 (長短系) M6で9レット分、m6で8フレット分
7度 (長短系) M7で11フレット分、m7で10フレット分
8度 (完全系) P8で12フレット分 1オクターブ

『複合音程(オクターブ以上の音程)』
9度 (長短系) 1オクターブ上の2度
11度(完全系) 1オクターブ上の4度
13度(長短系) 1オクターブ上の6度

『変化記号』
#「シャープ」 半音上げる
b「フラット」 半音下げる
##またはX「ダブルシャープ」 全音(半音x2)上げる
bb「ダブルフラット」 全音(半音x2)下げる
#によく似た記号で「ナチュラル」 変化記号の効果を一時的に無効にする

『音程の種類の変化』
減 < 完全 < 増
減 < 短 < 長 < 増

*変化記号はその小節内の該当する音だけが対象

 

以上です!!

お~つかれさまでぇ~したぁ~!!!

 

はい、これにて「音程」コーナーはめでたく終了です!
今までお付き合いくださったみなさん、ありがとうございます!

いやぁ~、長かった~。
全部解説するのに2年以上かかりましたよね?
いやぁ~、壮大なプロジェクトだったなぁ~。

 

…って、1年に2~3回しか更新できてないせいなんですけどね。(^^;

 

でも、こんな化石状態のブログにわざわざ足を運んでいただいて、本当にありがとうございます。

厄年も明けますし、自分の音楽活動も本腰入れていきますから、みなさんに聴いていただくためにも頑張ってブログを更新しないとですよね。

やっと本編最初のコーナーが終了したとは言え、これからの道のりを考えると本当に気が遠くなります。
一応ね、計画としてはスケールやコードの解説に、実際の演奏で役に立つフレーズへの発展の仕方とか、コード進行の解説、さらにはメロディーやハーモニーのつけ方とかの作曲に関わるところまで扱っていけたらなぁなんて思っているものでして…。

このペースでは50代になっても終わっていないような…。

いかんいかん!

ギターおじいさんの「のん爺」になる前になんとかお伝えしないとですね!

2015年から自分の音楽活動とこちらのブログも一緒にして総合的に自分の提供する話題や音楽を楽しんでいただけたらと思っていますので、今後とも気長にお付き合いくださいませ。

それでは、みなさん!

今年も1年間ありがとうございました!
2015年がみなさんにとって幸多い年であることをお祈り申し上げます。

来年も宜しくお願いいたします。
m(_ _)m

2014年末
LAから感謝の気持ちを込めて
のんぎぃー

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ぼちぼちと曲やBGMを作っているので興味があったらのぞいてやってくださいな。

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