音楽の命はアクセントでごわす

2016-05-01

みなさん、こんばんは~♪
ちょっぴりご無沙汰の、のんぎぃーです。

ここ数日、ちょっと作曲に専念してまして
ブログの更新が滞ってしまいました。

楽しみに待っていて下さった方、
御迷惑をおかけしました。

いやぁ~、でもねぇ~、
数日間集中できた甲斐がありましたよ♪

オヤジバンド用に、やっと使える曲が書けるようになったようです♪

なんか、やっとポップ&ロックの曲作りの
勘を取り戻してきた気がします。

最近までジャズっぽいテイストのポップや
ボサノヴァを中心に曲作りしていましたし、
ギターの練習はジャズよりのものばかりだったので
王道的なポップスから離れていたんですよね。

だから、思いつくメロディーやコード進行が
複雑なリズムや半音進行が沢山出てきたり、
テンションだらけだったりと、
癖のある物ばかりだったんです。

シンプルにしてるつもりなのに、
まだ余計なテイストが残っているという
なんとも困った状態に陥っていたんです。

自分を調整しながら曲を書いても
それでは目指すところに辿り着けないと分かったので、
思い切って、調整ではなくて
思いっきりダサダサでコッテコテの
チープな曲を作ってやろうと試してみたんです。

そしたら、あら不思議♪

結構イイ感じのものになったんです。

なるほど~!
と、得るものがありました♪

気がつかないうちに体に染み込んでいて、
それが他では障害になってしまうことってあるものですね。

 

そんな時は思い切って違う方向からアプローチを試してみるのもいいかもしれませんね。

 

アクセント

さてさて、それでは今日のトピックに行ってみましょう!!

前回は「複合拍子」のお話でしたよね。

忘れちゃった人は、こちらを見て下さいね。

ー>「複合拍子 それは一体なんぞや?

複合拍子の考え方は分かったと思うんですけど、
知っただけでは不十分なのは、どの世界でも一緒ですよね。

リズムの考え方が分かったとしても、
リズムの乗り方が分からなければ
そのリズムを使う事はできませんよね。

そこで今日は、前回のトピックの続きの
複合拍子のリズムの感じ方」をお話しする前に
ちょっと寄り道してみましょう♪

今日は「アクセント」のお話をしたいと思います。

リズムの感じ方で大切なのは、アクセントだと思います。

ちょっと、宇宙人やロボットのモノマネをしてみてもらえますか?

ほらほら、照れたりしなくていいですから~♪ ( ̄▽+ ̄*)

え? 1人じゃ嫌ですか?

それじゃぁ、一緒にやってみましょう♪

ワレワレハ、ウチュウジンダ

とか

ボクハロボットデス

みたいな感じが一般的ですよね?

ここで、「 E.T. Home」とか
「僕ドラえもん~」なんてやっちゃった人は例外にしておきます。
( ̄ー ̄;

そこで、実際に上の例のモノマネをしてみると
気づいてもらえると思うんですけど、
声が無表情になりますよね?

そして1本調子で感情が感じられない言葉になりますよね?

これって、何でなんでしょう?

それじゃぁ、
今度は日本語を知ったばかりの外人さんのマネをしてみましょう♪

ワタ~シハ、ガイジ~ンデス

ほら、やっぱり変ですよね?

外国語なまりになってますよね?

これって、何でなんでしょう?

これらは、言葉に抑揚が無くなって無表情になったり
言葉の強弱の位置が違って違和感が生まれるからなんですね。

ちなみに、「なまり」は英語で「accent」(アクセント)と言います。
そう、音楽のアクセントと一緒なんですね。

それでは、例えを音楽の話に移しましょう。

同じリズムを演奏しているのに、
気持ち良いリズムになる人と
なんか味気ないリズムになる人はどこが違うんでしょう?

色んな原因が考えられると思いますけど、
今日はその中の1つに話を絞ってみたいと思います。

その原因の1つは、
ロボット、宇宙人、日本語大好き外人さんの例から分かるように
抑揚と強弱の位置が関係しているんです。

要するに、訛り、アクセントが大切なんですね。

これがノリの鍵になってきます。

どのポイントが強くて、
どのポイントは弱いのか?

その強弱の差はどれぐらいのか?

これを意識して演奏するだけでも、
ガラッと雰囲気が変わるものなんですよ。

例えば、パワーコードの8ビートのミュート弾きがあるとしましょう。

パワーコードってロックの定番のフォームでよね。
6弦のA(5フレット)と
5弦のE(7フレット)を同時に弾くフォームです。
これを俗にパワーコード(あるいはオミット・サード)と言います。

細かい話は理論が絡んでくるので、また後日にしますね。

それをメトロノームにあわせて、
右手でブリッジの辺りを軽くミュートしながら
ダウンピッキングで8ビートで弾いてみて下さい。

ズンズンズンズンズンズンズンズン

はい、ロックの定番フレーズの出来上がりですね。

きっと、みなさん全部の音を同じ強さで
弾いているのではないでしょうか?

これはクールな感じを演出するのにちょうど良いと思います。

では、それに表情を持たせてみましょう♪

メトロノームの2拍目4拍目を鋭く弾いてみて下さい。

ズンズンズンズンズンズンズンズンってなりましたね。

これは、8ビートのスネアの位置にアクセントを入れたものです。

ロックでは、この位置にスネアの強烈なアクセントを入れるのが特徴です。
この2拍目4拍目の事をバックビートと言います。
このバックビートにアクセントを入れる事で
リズムが締まってドライブ感が生まれるんですね。

ロックは、このドライブ感がカッコイイんですよね~。

今度は1拍目3拍目の頭にもアクセントを入れてみて下さい。
つまり全ての拍の頭にアクセントを入れるんですね。

ズンズンズンズンズンズンズンズン

強烈な前のめり感やツッコミ感が出てきましたよね。

誰かがボケたら、見逃さずに速攻でツッコミを入れてしまいたくなるような
そんなツッコミ感が感じられると思います。

リズムが前に進みたがっているような印象になりましたよね。

ちなみに、ここで小松の親分さんなんて言いたくなっちゃった人は
僕と同年代か、それより人生経験の長い方だと思います。(^^;

それでは、今度はそれをシャッフルでやってみて下さい。

ズンズンズンズン

どうです? ブルースになったと思いませんか?

これをアクセントを入れずに、同じ強さで弾いちゃうと
日本人特有の「音頭」になっちゃうんで気をつけて下さいね。

チャンカチャンカチャンカチャンカ

格好悪いでしょ?

シャッフルを弾いているつもりなのに、
どうも格好悪いなぁって悩んでいる人は
アクセントを意識してみて下さいね。
がらっと変わりますから♪

それでは、またストレートなノリに戻して、
1拍目頭、2拍目裏、4拍目頭にアクセントを入れて下さい。

ズンズンズンズンズンズンズンズン

また違ったノリになってきましたよね。

リズムが3・3・2と分かれたのが感じられると思います。

どうですか?

これって楽譜に書いたら全部同じ8ビートなんですよ。

でも、アクセントの位置を工夫するだけで
全く違うノリになる事が体感できたと思います。

これが宇宙人やロボットと人間の違い、
外人さんの日本語と僕達の日本語の違いなんです。

そして、ギターの演奏が活き活きしている人と
そうでない人の違いの一つなんですね。

これを実際に体験しておく事は、とても大切だと思います。

譜面では特別な箇所をのぞいて、
いちいち細かいアクセントを表記する事はありません。

ですから、その辺りは演奏者の判断に任されます。

そこでアクセントを意識して気持ちイイ演奏をするのか、
なんか味気ない演奏をするのかで
演奏家としての資質が振るいにかけられてしまいます。

アクセントを付ける時は、大げさに付けるぐらいでちょうど良いですから
大胆に思い切ってアクセントを入れて下さいね。

これはギターソロでも、ストラミングでも同じ事が言えるんですよ♪

アクセントが上手になれば、演奏に表情を持たせられるので
ギタリストとしての株がグンとあがること間違い無しです♪

これ、とっても大切な事ですから
ぜひ覚えておいて下さいね。

それでは、次回はこのアクセントの知識を使って
複合拍子のリズムのお話の続きにいってみたいと思います。

ではみなさん、次回のトピックでお会いしましょう~♪