テンポが曲の中で変化する時

2016-05-08

みなさん、こんばんは♪
友人の日本でのライブを同時動画配信で見て
とっても刺激を受けている、のんぎぃーです。

こうやって地球の反対側で行われているライブを
同じ瞬間に一緒に見る事ができるのって良いものですね。

しかも、それを普通に利用できる時代になったなんて
10年前には考えられなかったかもしれませんね。

....だとすると、10年後にはどんなサービスが生まれていて
音楽の流通形態はどうなっているんでしょうね?

どんな形態で聞かれるようになっていたとしても
音楽を聞くのは生身の人間ですよね。

いつの時代の人の心にも届くような
素敵な音楽を作っていけると良いですよね。

曲中でのテンポの移り変わり

それでは、今日のトピックにいきましょう!

今日から数回に分けてテンポのお話をしてみたいと思います。

曲のテンポの表記である、BPMのお話は以前にしましたので
今回は、「曲中でのテンポが変わる時の表記
のお話をしたいと思います。

BPMについては、こちらのトピックを参考にして下さいね。
ー>「BPMって何の事?

曲によっては演奏の途中でテンポが変化するものもあります。
オーケストラのように指揮者がいる場合には
指揮者に委ねられるんですけど、
バンド形式のポピュラー音楽では
なかなかそうはいかないですよね。

それに、原則として一定のテンポで演奏するものですしね。

ですから、テンポの変更は楽譜に予め表記されているのが一般的です。

テンポが変わる場所では
Slow
Moderato(=Medium)」
Fast
などと分かりやすい言葉で書かれていたり、
希望するBPMを表記したりなどします。

でも、これだけじゃないのが
ややこしいところなんですよね。

ちょっと分類して整理してみましょう♪

●テンポが徐々に変わる時

徐々に速くなる時は「accelerando」(アッチェレランド
と表記されます。

車好きの人は英語のアクセルaccelerator)と関連づけると
分かりやすいかもしれませんね。

省略形は「accel.」(アッチェル)です。

反対に、テンポが徐々に遅くなる時は、
ritardando」(リタルダンド
と表記されます。

省略形は「rit.」(リット)です。

これは見た事がある人も多いと思います。

テンポが徐々に遅くなる時の別の表記として、
rallentando」(ラレンタンド)というものもあります。

省略形は「rall.」(ラル)です。

変化の度合いを弱くしたい時は「poco」(ポコ)を付け加えて、
poco accel. とか poco rit. などと書く事もあります。

●テンポが少し変わる時

少し速くなる時
a little faster」あるいは
piu mosso」(ピウ・モッソ)と表記します。

少し遅くなる時
a little slower」あるいは
meno mosso」(メノ・モッソ)と表記します。

ポピュラー音楽の世界では、
英語で表記される事の方が多いようなので
これは問題無いですよね。

●以前のテンポに戻す時

これが今回のトピックで覚えておいてもらいたいポイントです。

a tempo」(ア・テンポ)

この表記を見た事がある人も多いと思うんですけど、
パっと見ただけだと、意味が分からないですよね。

This is a pen.

って言われているみたいで、
だから何? って思ってしまいます。

実は、これは曲中で変わったテンポを戻す時に使われる表記なんです。

変更直前のテンポに戻すという意味です。

変更直前のテンポに戻すのですから
テンポがBPM=80、90、100と変わった後で、
a tempoが来ますと
BPM=100の直前に戻すので
BPM=90に戻す事になるんですね。

この辺りを覚えておいて下さいね。

曲中で変わったテンポを演奏が始まった時点のテンポに戻す時
tempo I 」(テンポ・プリモ)という表記をします。

バレエの世界では
女性のトップダンサーをプリマドンナと言いますよね。
プリモは1番目のという意味なので、
そう考えてみると理解しやすいと思います。

*ちなみに、ここで表記した「I」は、
ギリシャ数字の「1」を代用したものです。
機種依存文字はPCかMacかによって
きちんと表示されなくなってしまいますので
「I」で代用させて頂きました。
ご了承下さいね。

このtempo Iを上の例で使用しますと、
BPM=80に戻る事になります。

tempo I」は、そんなに見かけないかもしれませんけど
a tempo」は、見かける事もあると思いますので
この機会に覚えておくと役に立つかもしれませんよ。

ではでは、今回のトピックはここまでにしたいと思います。

冒頭でもお話した友人の動画配信ライブ、なかなか良かったです。
ライブ活動をしている人にとっては使えるサービスだと思うので
興味がある人は取りいれてみてはいかがでしょうか?

それでは、また次のトピックでお会いしましょう♪