ギターの道を歩む者よ、フォースと共にあらん事を

2020-02-01

みなさん、こんにちは。

3度の音は覚えてもらえましたでしょうか?

3度はスケールでもコードでもとても重要な音になりますので、ぜひしっかりと覚えてもらいたいと思います。

今回は4度のお話になります。

 

 

《目次》

4度音程

ではでは、日本で暮らしていく上で役に立ちそうな健康法をお話ししたところで
今日も行ってみましょう音楽理論シリーズ~♪

前回の3度のお話は覚えて頂けましたか?

あ、ずいぶんと前の事だから忘れちゃってますか。
それもそうですよねぇ~。

では、忘れちゃった方は
こちらで思い出してみて下さいね。

ー>「三度の飯より長3度

 

色々と大切な言葉が出てきましたよね。
ちょっと前のも軽く振り返ってみても

パーフェクト、
メジャーにマイナー、
ファーストにセカンド、サード。

こんなに重要な言葉が出てきています。

この辺りは、音楽を理論的に語る上では
絶対に絶対に欠かせない要素になってきますので
よ~く覚えておいて下さいね。

 

さて、ここで問題です♪

メジャーに、マイナー、
ファーストに、セカンド、そしてサードと来たら

次にくるのは何でしょう~?

 

はい、どうぞ!!!

 

 

え?

 

ホームベース.....?

 

 

 

さては、あなた心の底から野球が好きですね?

確かにね、サードの次はホームベースですよね。
もう得点圏にいますからね。

でもね、ホームに行っちゃったら
そこで完結しちゃうんですよね~。

はい、おしまい♪
チャンチャンです♪

 

音楽理論(和声学)のお話はまだまだ始まったばかりです♪

そんな訳で、僕達がホームベースを踏むのは
まだまだ先の楽しみにとっておきましょう♪

いつかね、音楽人生の満塁逆転サヨナラホームランを打った時にね、
その喜びをかみしめる為にとっておきましょうよ♪

 

さぁ、その日をこの手でたぐり寄せる為にも
今日も音楽理論という宇宙空間に旅をしようじゃありませんか♪

 

宇宙....

 

それは人類の想像を超えた無限に広がる世界。

 

あなたは、そこに何を想いますか?

 

おや?

どこかから聞き慣れたテーマが聞こえてきませんか?

 

やっぱり、宇宙って言ったら
今も昔もコレ抜きには語れませんよね♪

永遠の名作、スターウォーズ!!!

子供の頃はX-Wingやミレニアム・ファルコン号、
ライトサーバーに夢中になってましたね~。

エピソード1をこっちの映画館で見た時には感慨深いものがありましたよ。

エピソード2でヨーダがあんな動きをするなんて....。
個人的には、それはないだろ~~!!って思いましたね~。
でも、ジェダイの騎士の戦い方をヨーダが編み出したものだとすると
まぁ、それもそうなるかなぁ~とは思いますけどね。

 

でも.....

 

 

おじいちゃん、それは....跳ね過ぎだよ.....。

 

 

と思った方はきっと沢山いますよね。

 

エピソード3でラストシーンを見た時は
思わず過去の3部作をまとめて見返したくなっちゃいました♪

なんか3Dでまた上映されるって聞いてますけど、
本当なんですかね?

もしそうなら、見てみるのも面白いかもしれませんね。

 

さてさて、スターウォーズと言えば
このセリフは映画史に残るセリフとして
ファンの方の心に焼き付いているのではないでしょうか?

 

「フォースと共にあらんことを。」

 

そう、宇宙に宿る不思議な力、フォース。

 

ファースト、セカンド、サードと来たら
フォースでしょう~♪

 

「ルーク、フォースを信じなさい。」

 

いやぁ~、べたべたな前フリでしたね~。σ(^_^;)

 

 

そんな訳で、今日はフォースのお話です♪

 

フォースは完全系の音程なので
長・短はありません。

基本は完全4度となります。
Perfect 4th : 略記 P4

 

指板と鍵盤で位置関係を確認してみましょう♪

Fingerboard-4th

EとFは半音の開きなので、
CーEの長3度(M3)に半音を足したものが
完全4度(P4)の音程になります。

長3度は全音が2つでしたよね。

という事で、
[全音]ー[全音]ー<半音>
が完全4度という事になります♪

 

ややこしいですか?
でも、慣れると楽になりますからね♪

 

さて、基本は完全4度と言ったからには
完全4度ではない4度もあるんです。

 

分かった! 不完全4度だ!!

ぶぅ~っ! 違います。

 

じゃぁ、未完全4度?

ほぉ~、面白い発想ですね♪
でも、残念でした~、違います。
個人的には、丸じゃなくても三角をあげたいところですね~。

 

実はですね、ピアノの白鍵だけで
つまりCメジャースケールで考えた場合、
F-Bの間だけ、半音が1つ多いんです。

(Cメジャースケールって何ぞや?って思った人は
こちらで復習して下さいね♪)

 

半音が1つ多い?
....って事は....
[全音]ー[全音]ー<半音>ー<半音>って事?

 

いえいえ、それでは音が5つあるので
5度音程になってしまいますよね。

半音は2つで全音1つになるので、こういう事になります。

[全音]ー[全音]ー[全音]

わかりますか?

4つの音の間が全て全音の音程になるんですね。
(音が4つという事は
音と音の間が3つになる事だっていうのは理解できますよね♪)

こちらで見てみると分かりやすいですよ♪

Fingerboard-4th-f-b

鍵盤で考えたらシンプルですよね♪
全部の間に黒鍵が入ってるんですね。
どうって事は無いです♪
難しく考える事はありませんよ♪

 

五線譜で考えるとこうなります。

4度音程図解

左側が完全4度、
右側が.....

あ”、まだお話ししていませんでしたね。

この場合、完全音程から半音が1つ増えているので
」(ぞう)という呼び方をして
増4度」(ぞうよんど)と言います。

英語では「Augment」(オーギュメント)と呼びます。
略号は「aug」「Aug」「」などです。

増4度は「aug4」などと表記されます。

 

ちなみに、この増4度は全音3つの開きという意味で
特別に「トライトーン」(Tritone)という呼ばれ方をします。
これは今は覚えてもらわなくても大丈夫です。

でも、あとでとっても大事なところで出てきますから、
その時には
「なるほど~、だからわざわざ名前を付けて
特別扱いしているんだな♪」
って思い出してみて下さいね。

 

 

さてさて、理論的な事はここまでにしておいて♪

実際の演奏に役立つ考え方をしてみましょう♪

ギターの演奏で4度の音程を使う時に
同じ弦の上で表現する事はそんなにないと思います。

隣同士の弦を使って表現する方が多いんですね。

そうすると、完全4度はこんな感じになります♪

4th-position

思いっきり、縦並びですね♪
うぅ~ん、これは覚えやすい形ですね~♪

 

という事は?

 

ギターの弦というのは基本的に
完全4度で調弦されているんですね~♪

 

ほら、ギターの構造も理論で説明できるようになると
ちょっとギターのことが少し分かった気分になれませんか?

こういうのって、なんか楽しいですよね♪

 

でも、2弦~3弦の間だけはG-Bの長3度で調弦されています。

なんか、ややこしいですよね。
実際にギターの演奏を難しく、また覚えにくくさせているのは
この2弦~3弦間が大きな原因だと僕は思ってます。

でも、これがあるからこそ
コードも押さえられるんですよね。

まぁ、そういうものなのかなって
受け入れるしかなさそうですね。

それが嫌だって人は、オリジナルの調弦方法を編み出して
独自の世界を創り出すか、
オープンチューニングに行くかじゃないかなって思います♪

 

オープンチューニングも面白いですよ♪

 

さて、そんな訳でして
立て並びの完全4度も
2弦~3弦間は縦並びではなくなってしまいます。

これが全体図ですね。

4th-cf

Cの左下にもFがありますけど、
Cからすぐ上のFまでが完全4度です。
Cから下のFに行く時には音の広がりが違いますので
それは完全4度音程ではないんですね。

音程というのは、あくまでも音と音の間の開き、距離のことですからね。

ちょっと、この辺りは少しややこしいお話しになりますので
また後日ゆっくりとお話しさせてもらいますね。

とりあえず、今の段階では
Cから見たすぐ上のFの位置関係が
完全4度なんだと覚えておいて下さい。

 

ちなみに、増4度はこのような位置関係になります。

4th-fb

4th-fb2

こうやってみると斜めにずらっと並んでますね。
うぅ~ん、面白いものですね。

これは何を意味しているかと言いますと
CーFの時とは違って、
F-BもB-Fも同じ開き、
つまりひっくり返っても同じ音程だという事なんですね。
指板で見たら一目瞭然ですよね。
これもトライトーンが特別視される理由の1つなんです。
ジャズをしている方には、
このトライトーンがとても重要になってきますので
頭の片隅にでも置いておいて下さいね。

 

さてさて、
完全4度というのは鳴らしてみてもらえれば分かるんですけど、
3度とはずいぶんと趣の違うハーモニーに感じられると思います。

なんかギターなのにシンセサイザーのような
機械っぽいというか、人工的というか
独特な響きになりますよね。

また、オリエンタルな響きとされてもいますので
アジアっぽい雰囲気、特に中国的なサウンドを創る時には
意識してみると役に立つ響きだと思いますよ♪

ペンタトニックスケールを思い浮かべてみると
4度音程が多く使われているので
それも納得してもらえるんじゃないかなって思います。

 

さてさて、そんな感じで
内容ぎっしりの4度音程のお話でした。

それでは、今日のトピックのおさらいです。
●4度音程は完全系
●4度音程は完全4度(P4)と増4度(aug4)がある
●完全4度は[全音]ー[全音]ー<半音>
●増4度は[全音]ー[全音]ー[全音] (トライトーン)
●完全4度は指板の上では縦並び
●トライトーンは上下ひっくり返っても同じ音程、
(それ以外は上下がひっくり返ると音程が変わってくる)

 

覚える事が多くって大変ですよね。
でも、今僕達は音楽を理論的に学ぶ為の
とっても大切な事を学んでいるんですよ。

音楽理論をきちんと学びたいなって思ったら、
かならず音程の話に戻ってきます。

ここを避けては先に進めない世界なんですね。

なんとなく読み飛ばしても良いんですけどね、
きちんと学ぼうと思ったら
やっぱりこういうところに戻ってきちゃうんですよ。

基礎なくして応用はありません♪

音程の理解ができていないと
コードやスケールも理解しきれないんです。

もちろん、形で覚える事はできますよ。

でもね、その形を忘れたり、
他の形とごちゃ混ぜになった時に
またいちいちコード表やスケール表を
見なきゃいけなくなっちゃうんですね。

ですが、音程が理解できると
コード譜やスケール表なんて
なくっても問題無くなっちゃうんです♪

慣れないうちは大変かもしれませんけど、
慣れちゃうとこっちの方が楽なんですよ♪

だからね、あせらずジックリといきましょう♪

何度も読み返しているうちに頭の中に入ってきますし、
色んな事が関連しあってますから
その繋がりが見えた時には
理解もしやすくなってくると思いますよ。

でも、全体の繋がりが見えるようになる為には
まずは小さいところの個々の意味を知る必要があるんですね。

それができると、小さいもの同士の繋がりが見えてきて、
一回り大きな繋がりが見えてきて、
さらに大きな繋がりが見えてきて、
曲の構成が見えてきて、
音楽が見えてくる....
そんな感じに発展していくんですね♪

だから、目の前の1つ1つをコツコツと理解していく事が
音楽という大きな感動の秘密に近づいていく事になるんですね♪

まるで太古のロマンを解き明かす考古学者のようですね~。

あるいは宇宙の神秘を追い求める天文学者のよう?

そういえば、インディジョーンズにもスターウォーズにも
ハリソン・フォードが出演していましたね~。

 

音の世界は歴史のようにロマンに溢れて
宇宙のように無限の可能性を秘めているんでしょうね♪

 

フォースと共にあらんことを♪

 

それでは、また次回のトピックでお会いしましょう♪

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