これはあなどれない! ミニマム3点セット登場!!
みなさん、こんにちは~♪
もう季節は夏になってしまいましたね。
本当はすぐに次の原稿をと思っていたのですが、サポートの演奏やお店での演奏などバタバタしてしまいまして、こんな時期になってしまいました。
せっかくスケール編に入ってスケールってそんなに難しいものでもなさそうだなって思ってもらえたのに、ここで何ヶ月も間をあけたくなかったのですが...いつもこんな調子で申し訳ありません。(><)
さて、スケールってものをなんとなく身近に感じてもらえるようになれたのではないかと思いますが、「じゃぁ、どうやったらそれを使えるようになるんだろう?」って、今がとっても知りたい時だと思うんですよ。
そんな訳で、今日はメジャースケールに慣れ親しんでもらえるようにトピックを用意させてもらいました。
「あれ?スケールって意外とシンプルかも?」なんて感じで仲良くなっちゃいましょう!
のんぎぃー流ミニマム3点セット
では、行きます♪
のんぎぃー流、メジャースケールと仲良くなっちゃうエクササイズ基本編です!
その名も.....はっ!考えてなかった!
え~っと、え~っと...
「覚えやすくて応用が利く、ミニマム3本弦スタイル3点セット」!!!
どどどどどぉぉぉぉ~~~~~~ん!!!!!!
長くて覚えにくいですねぇ....。
じゃぁ、「覚応ミ3ス3セット」!!!!
よ、読めませんがな....。
え~っと、え~っと....
え? そこはどうでも良いところだろうですって?
....
それもそうですね♪
じゃぁ、のんぎぃー流ミニマム3点セットで良いです♪
あ~、でもきっと同じようにやっている人もいっぱいいるでしょうから、ミニマム3点セットで良いです。 (^^
さて、このミニマム3点セットですが、結構僕的にはお薦めな覚え方です。
スケールを学ばれたかたの中には、「スケールって沢山あるし、そのポジションもいっぱいあって覚えるのが結構大変だな」って思った方もいるのではないでしょうか?
また、その覚えた形にとらわれてしまって実際の演奏に応用が利きにくかったり、フレーズが似たり寄ったりで機械的になってしまったり、音楽的というよりは視覚的になってしまってそれぞれの音の区別も無くただポジションをなぞっているだけになってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
のんぎぃー流ミニマム3点セットでは、これからスケールを学ぶ人には簡単に身につけてもらえるように、スケールを身につけている方にはさらにそれを深めてポジションでの音の区別ができて音の重要性の違いが分かり、フレーズの説得力が増し、余裕をもって音をオーディエンスに届けられるようになってもらえたらと思っています。
多分、役に立ててもらえる考え方だとは思うんですけど、あくまでも僕が勝手にそう思っているだけなので、実際のところはどうかは分かりません♪
あぁ~、なんて無責任な!
でも、僕が今まで学んできた道を振り返って、「あぁ、こんな考え方だったら結構楽にスケールを使えるようになれていただろうな♪」って思えるものでして、タイムマシンに乗って昔の自分に教えにいってあげたいと思うほどのものなので、きっとみなさんの邪魔にはならないものだと思います。
分かりにくかったら本当に「ごめんなさい」なんですけど、楽しみながらスケールに親しんでいってもらえると嬉しいです。
....また、前置きが長くなっちゃいましたね。
さぁ、では「のんぎぃー流ミニマム3点セット、メジャースケール編」いってみましょう!
前回のトピックでメジャースケールの飛び石の法則が分かりました。
1本の弦上ではメジャースケールの飛び石が見えるようになりました。
忘れてしまった方は、こちらで思い出してくださいね。
ー>「スケール編開始! スケール、それは川面を渡るように」
でも、このままでは実際の演奏ではポジションが目まぐるしく変わるような演奏になってしまって、左手があっち行ったりこっち行ったりと無駄に体力を消費してしまいますよね。
力尽きて飛び石を踏み外して川にボチャンなんてなったら目も当てられません。
そこで、川を見る向きを横から縦に変えてみましょう♪
これから
こんな感じです。
お、川幅が随分狭くなりましたね。
これなら楽に川を超えていけそうです。
人によっては難しい事を好む方もいらっしゃるかと思います。
難しい事をさらりとやってのけるのがカッコイイって思われてる人もいらっしゃるかもしれません。
でも僕の個人的な意見としましては、この分かりやすくシンプルにコンパクトにまとめる考え方って、とても大切な事だと思います。
難しい事にチャレンジするのは素晴らしい事ですが、工夫すれば簡単にできるものをあえて難しいままにしておく必要は無いですよね。
難しいことにチャレンジしてものにできるまでの時間と労力、それに対して、難しいものを簡単にしてからそれをものにするまでの時間と労力を考えると、後者の方がかなりエコな感じがします。
そこで浮いた時間と労力はさらに次の事に回せば良いんですから、あえて難しい事に拘束されておくなんて勿体ないかなぁと。
それに、どんなに難しい事に挑んでいたとしても、それを実際の演奏で披露する瞬間なんて全体の演奏から見たら微々たるものです。
しかも、一般の人にはそれが難しい道を通っているか、シンプルな道を通っているかなんて分かりません。
どっちを選んだとしても、音楽的になってなければ意味が無いですしね。
最終的に、演奏の場でどっちがよりスムーズで感情的に音楽を表現できているかってことが大事になってくると思いますから、どの道を通るかはそこまでは重要じゃないかもしれません。
大切なのは、あなたの出す音が良い音かどうか、人の心に届く音かどうか。
その為には、どっちの道が適しているか。
そんな感じで選んでもらえたら良いんじゃないかなって思います。
しかも現実問題として演奏中は色んなことが起こります。
練習中とは違って後戻りも止まる事もできないうえに、他の演奏者さんが突拍子も無い事をしたりミスをしたりする事もあります。
自分のやる事だけに没頭できる環境とも限らないんですよね。
シンプルにしておいたほうがミスも少なく色んなアクシデントに対応しやすいじゃないかなぁと思います。
また脱線してきたので話を戻しましょう♪
川幅が狭くなったので、向こう岸までの飛び石がどんな風になっているか目を凝らしてみます。
なるほど、こういう感じで飛び石が並んでいるんですね。
飛び石の配置を覚えたら、今度はそれぞれの石を区別してみましょう♪
こうしてみると、意味も無く転がっていた飛び石が全部違った役割をもっていることが見えてきませんか?
この数字はスケール内の度数を表しています。
Cメジャースケールなので
Cは1
Dは2
Eは3
Fは4
Gは5
Aは6
Bは7
こうやって見てみると、インターバル(音程)のコーナーで一つ一つ解説していたものが同時に並んだものだってことが見えてきますね。
向こう岸の1はオクターブ上なので8となりそうなものですが、この数字はインターバル(音程=音と音の距離)ではなくてスケール内の番号を表しているので、ここでは1と表記しますね。
一つ一つの音を手前の岸の1から見てみると、
2はM2(メジャーセカンド、長2度)
3はM3(メジャーサード、長3度)
4はP4(パーフェクトフォース、完全4度)
5はP5(パーフェクトフィフス、完全5度)
6はM6(メジャーシックスス、長6度)
7はM7(メジャーセブンス、長7度)
となっていますね。
ほう、4thと5thが完全音程(1も完全音程ですがスケールではそれは考えなくても平気です。)で2nd、3rd、6th、7thはメジャー(長音程)なんですね。
前回のトピックでは、「全全半全全全半」の並び方がメジャースケールというお話をさせていただきましたが、「1-M2-M3-P4-P5-M6-M7-1」の並び方がメジャースケールという言い方もできますね。
さて、理論的な解説はここまでにして、実際にこの飛び石をどう渡るかというのがプレイヤーである僕たちにとっては大事なポイントになってきますよね。
あなただったら、岸の手前の1から向こう岸の1までどう渡っていきますか?
1つ1つ順番に飛んでいっても良いですし、早く向こう岸に渡りたい人は「1-5-向こう側の1」って渡っても良いですし、ちょっと優雅に渡りたい人は「1-3-5-7-向こう岸の1」って行くのも楽しいですよ。
さらに遊びたい人は「1-2-3-4、2-3-4-5、3-4-5-6、4-5-6-7、5-6-7-向こう岸の1」なんてやっちゃうのもありですね。
「1-2-3、2-3-4、3-4-5、4-5-6、5-6-7、6-7-向こう岸の1」って感じで4つ区切りじゃなくて3つ区切りで行くのも粋ですね。
さらにはこれを逆転させて「3-2-1、4-3-2、5-4-3、6-5-4、7-6-5、向こう岸の1-7-6」なんて高度な遊びや「4-3-2-1、5-4-3-2、6-5-4-3、7-6-5-4、向こう岸の1-7-6-5」なんてアクロバチックに渡っていくのも美しいですね。
しかも、向こう岸に渡る時だけじゃなく、向こう岸から戻ってくる時にも色々と遊べちゃいます。
向こう岸に渡る時は順番通りに一つ一つ渡って、帰りはアクロバチックになんて技もアリですよね。
しかも、ここに休符が絡んできたら…考えただけでも相当なバリーエションが生まれそうですね!
どうです?
ただの飛び石が無限の可能性を秘めている事に気づき始めちゃったりしませんか?
そして、これらの飛び石の渡り方をメトロノームに合わせてゆっくりゆっくりとしかも1つ1つの音を美しく優雅にと心がけて練習すると、あら不思議!、遊びながら短期間でギターの腕が上達してしまうではありませんかっっっっ!!!!
恐るべし、飛び石マジック!!!
たった弦3本、フレット4つ分の小さなスペースなのに、色んな遊び方が隠されているんですね。
でも、まだまだこれは入り口です。
メジャースケールのミニマム3点セットの1つにすぎません。
飛び石の世界はもっともっと奥が深くて美しい世界が隠れているんですよ~。
メジャースケールだって、マイナースケールだって、ジャズにでてくるようなリディアンだとかドリアンだとかややこしい名前のスケールだって使い分けて遊べるようになれちゃいます♪
もちろん、ギタリストお馴染みのペンタトニックスケールだって色んな可能性が秘められているんです♪
この楽しさにハマってしまったらメトロノームに合わせて1人で川辺で飛び石と戯れちゃうような、ちょっとアブナイ人になってしまうかもしれませんね!?
気が遠くなるほど進展が遅くてどうしようもなくグデグデなこの「TAB譜にさよなら!」ですが、やっとこのブログのテーマである「指板の音の並びが見えてくる」が実感してもらえ始めたのではないでしょうか?
ここまで辛抱強く気長におつきあい下さっているかた、本当にありがとうございます。
やっと本題に足を踏み入れてきました。
気分はインディジョーンズかってぐらいの感じで冒険に出かけてみませんか?
ここからあなたのギタープレイはあなたの予想を超えて深くなっていきますよ。
では、また次のトピックでお会いしましょう♪
それまで、この飛び石で色々と遊んでいて下さいね。
これ、嘘でも冗談でもなく、毎日の日課としてメトロノームに合わせてゆっくり確実にこなしていくと驚くような効果をあげますから、本当にお勧めですよ。
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