メジャーペンタもマイナーペンタも同じ形で
メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールの音の並びを前回、前々回のトピックで取り上げてきました。
1弦~6弦まで展開した5つのバリエーションは、メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールで位置は違えど同じ並びだったことに気づかれた方もいるのではないかと思います。
今回は、その辺りを取り上げてみたいと思います。
1つの並びでメジャーもマイナーも
「ペンタトニックスケールは同じ形でメジャーにもマイナーにも使える」と言われますよね。
同じ並びでメジャーにもマイナーにも使えるといえば、以前にメジャースケールとナチュラルマイナースケールが同じ並びで使えることを取り上げたことがありました。
(お忘れの方はこちらのトピックをどうぞ。「メジャーとマイナーを行ったり来たり」)
スケールの種類は違っても、CメジャースケールとAナチュラルマイナースケールは構成音が同じというのがポイントでした。
ちょっと、おさらいしてみましょう。
【Cメジャースケール】
C-D-E-F-G-A-B-C
1-2-3-4-5-6-7-1(8)
【Aナチュラルマイナースケール】
A-B-C-D-E-F-G-A
1-2-b3-4-5-b6-b7-1(8)
それぞれのスケールは、このような音の構成になっています。
使う音は同じなのに、始まる音が変わると別のスケールになるって面白いですね。
スケールの事を知っていくと、一つのスケールから色々なスケールが産まれたり発展していったりするんですけど、それらを個別に覚えていくと大変ですが、スケールごとに関連づけて覚えていくと「Aを忘れてもBから辿って思い出す」ことができるようになるので便利ですよ。
CメジャースケールではAの音が6の音になりますので、Cメジャースケールを6の音から始めたスケールがAナチュラルマイナースケールとなります。
同じように、Aナチュラルマイナースケールをb3の音から並び替えたスケールが、Cメジャースケールとなります。
メジャースケールを6の音から始めると、ナチュラルマイナースケール。
ナチュラルマイナースケールをb3から始めると、メジャースケール。
重要なので覚えておいてくださいね。
さてさて、このメジャーとマイナーの関連をペンタトニックスケールでやってみたらどうなるんでしょう?
【Cメジャーペンタトニックスケール】
C-D-E-G-A-C
1-2-3-5-6-1(8)
【Aマイナーペンタトニックスケール】
A-C-D-E-G-A
1-b3-4-5-b7-1(8)
「よな抜き」、「二郎抜き」と、それぞれ抜く音は違う音だったはずなのに、メジャーの4がマイナーのb6に、メジャーの7がマイナーの2にそれぞれ一致していますね。
CメジャースケールとAナチュラルマイナースケールが同じ構成音だったのと同様に、CメジャーペンタトニックスケールとAマイナーペンタトニックスケールも構成音が同じと言えそうです。
ということは、こういうことが言えますよね。
メジャーペンタトニックスケールを6の音から並び替えると、マイナーペンタトニックスケール。
マイナーペンタトニックスケールをb3の音から並び替えると、メジャーペンタトニックスケール。
本当にそうなのか、ちょっと確かめてみましょう。
なるほど、これは確かに同じ音の並びでメジャーにもマイナーにも使えますね。
このポジションの場合は、小指から始めたらメジャーペンタトニックスケール、人差し指から始めたらマイナーペンタトニックスケールとなりますね。
この場合、小指はCの音になるので小指から始めたらCメジャーペンタトニックスケール、人差し指はAなので人差し指から始めたらAマイナーペンタトニックスケールになります。
では、スタートする音を同じ音にしてみたらどうなるでしょう?
違いは3フレット分。
これは、メジャーペンタトニックスケールをそのまま3フレット分上げればマイナーペンタトニックスケールに、マイナーペンタトニックスケールをそのまま3フレット分下げればメジャーペンタトニックスケールに同じ指づかいで対応できそうです。
これが俗に言われる、ペンタトニックスケールは3フレットずらせばメジャーにもマイナーにも使えるというやつですね。
では、これを5つのポジションで確認してみましょう。
こちらがメジャーペンタトニックスケールで
こちらはマイナーペンタトニックスケール。
次はこのフォーム、こちらがメジャーペンタトニックスケールで
こちらがマイナーペンタトニックスケール
次はこちら。これがメジャーペンタトニックスケールで
これがマイナーペンタトニックスケール。
まだまだ続きますよ。こっちがメジャーペンタトニックスケールで
こっちがマイナーペンタトニックスケール。
最後のフォームがこちら。これがメジャーペンタトニックスケールで
これがマイナーペンタトニックスケールです。
5つのポジションそれぞれを見ても、3フレットずらすことでメジャーとマイナーを行ったり来たりできる事が確認できました。
この5つのポジションを覚えておけば、メジャーでもマイナーでもペンタトニックスケールで指板の上を自由に移動する事ができるようになります。
ペンタトニックスケールはギタリストにとって強い味方になってくれますから、ちょっと大変かもしれませんけど5つのポジションを覚える価値はあると思いますよ。
ぜひ使えるようになってみてくださいね。
ではでは、今回はこの辺で。
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