ミニマムセットの連結 その3 〜小指+人差し指〜
もうすぐ6月ですね。
日本は6月と言ったら梅雨ですね。
そろそろ雨の気配がやってくる頃なのでしょうか?
日本にいた頃は梅雨の季節はジメジメとしてるし、服は濡れるしで過ごしにくい季節だと思っていましたけど、あの雨の季節も日本人の感性を養っている大切な季節だったんだなって思います。
特に乾燥した気候のLAに自分がいるからそう思うのかもしれませんね。
ちょっとギターにとっては湿気が気になる季節ですけど、大切な相棒を気遣いつつ、情緒ある季節をお過ごしくださいね。
ミニマムセットの連結 小指〜人差し指編
ミニマムセットの連結1では人差し指ポジションから中指ポジションへの連結、ミニマムセットの連結2では中指ポジションから小指ポジションへの連結をお話ししました。
お忘れの方は、それぞれこちらのリンクからご確認ください。
>>「ミニマムセットの連結 その1 ~人差し指+中指~」
>>「ミニマムセットの連結 その2 〜中指+小指〜」
今回は、3つのポジションの最後の連結となる「小指ポジションから人差し指ポジションへの連結」のお話をしたいと思います。
小指ポジションの飛び石では、1の音を小指でスタートして上昇し、オクターブ上の1の音が人差し指で終わります。
その終点であるオクターブ上の人差し指の1の音から、人差し指ポジションの飛び石が始まります。
小指スタートポジションの時に、この運指は覚えにくいけれど覚えておくととても役に立ちますよとお話しさせていただきましたが、それは、この「人差し指ポジションへのスムーズな連携」からくるものです。
単独ではいまひとつ使いにくい飛び石かもしれませんが、人差し指ポジションへと繋がる道だと考えると意味合いや存在感、使い勝手が変わってくるのではないでしょうか?
それでは、5弦スタートの飛び石も見てみましょう。
この上に、人差し指ポジションの飛び石を繋げてみます。
どうです? だんだん慣れてきましたか?
次は4弦スタートの飛び石を見てみましょう。
ちょっと強引ですけど、人差し指スタートの飛び石を繋げてみます。
人差し指スタートと言っておきながら、真横に一列に並んでしまってるので人差し指スタートの影も形もありませんけど、飛び石の鍵となるのは「3と4」「7と1」が半音なので隣同士、それ以外の音は全音の開きなので1フレットの隙間があるという点ですね。
さてさて、前回のトピックの終わりに「人差し指〜中指〜小指」の3つの飛び石の連携のお話をしました。
今回のトピックでは「小指から人差し指の連携」を見ていただきました。
感の良い方は、もうお察しですね。
そうです。
小指から人差し指への連携も今回のトピックで使えるようになったので、3つの飛び石が輪になって繋がったんです。
上昇する時は「〜人差し指〜中指〜小指〜人差し指〜」の順で、
順番は忘れても、きっとあなたの指は覚えています。
人差し指の飛び石で始まれば、自然と中指でオクターブが終わります。
中指で始めれば小指で終わり、小指で始めれば人差し指で終わります。
あとは、その先へ自然に繋げていくだけです。
もし、そのズムーズな繋がりに驚かれましたら、それはあなたが今まで歩き続けてきた努力の道の成果です。
頑張りましたね。
ぜひ、その頑張ってきた自分を褒めてあげてください。
「積み重ねてきた小さな努力はいつか大きな実りになる」、僕はそう思います。
そして、それはとても楽しくて嬉しいことだと思っています。
その喜びや楽しさを、こうやってみなさんにも味わってもらえたらとても嬉しいです。
さてさて、おじさんのお小言はここまでにして、実際に繋がりを見てもらいましょう
まずは6弦スタートの飛び石です。
小指〜人差し指と繋がったところで、さらに中指ポジションへと繋げてみます。
はい、3オクターブの道が繋がりました。
随分と遠くまで行けるようになりましたね。
しかぁ〜し!
スタート地点の小指から中指ポジションの飛び石で下降できることも忘れてはいけません。
じゃじゃぁ〜ん!!
こんなに繋がってしまいました!
これは驚きじゃないですか?
では、次は5弦スタートのポジションで見てみましょう。
ここに中指スタートの飛び石を繋げてみます。
中指スタートの飛び石(紫色の部分)は、先のものと同じですね。
そして、これも同じようにスタート地点の小指から下に繋げていけます。
この形だと、下の紫色の部分が中指スタートの飛び石だってイメージしやすいですね。
では、ちょっと強引ですけど4弦スタートの飛び石でも繋げてみましょう。
4弦スタートの飛び石ですと、指板の向こう岸まで到達しているので上には繋げられません。
面白いのは、1弦に並んでいるオクターブが今までは中指スタートの飛び石で緑色だったのが、今回は人差し指スタートの青色になっていることですね。
同じ飛び石でも、場面場面に応じて担当させる指を変えられるというのはプレイヤーとしての幅がぐっと広がると思います。
さて、上に繋げれらないのなら下に繋げていってみましょう。
はい、下に中指ポジションの飛び石が繋がりました。
おや? まだまだ下に繋げていけそうですね?
先ほどの3つの指の循環をちょっと思い出してください。
上昇する時は「〜人差し指〜中指〜小指〜人差し指〜」
下降する時は「〜小指〜中指〜人差し指〜小指〜」
なので、中指スタートの飛び石の先にさらに人差し指スタートの飛び石を繋げてみます。
おぉ!
こんなに繋がりましたよ!
何回も同じような絵柄が続いているので見慣れてきたかもしれませんけど…
これって、一番低い音からほぼ最高音まで繋がっていますよね。
ついに、あなたは指板の上の音の端から端までを使える世界に足を踏み入れたのです!
やりましたね!
ここから先、どんな世界が待っているんでしょう!
またまた楽しみが広がってきましたね。
さてさて、今日のトピックはここまでにしたいと思います。
内容が盛りだくさんで一度には覚えきれないかもしれませんけど、じっくりと腰を据えてギターを手にしながら確かめ、ゆっくりとでもいいので自分の指に覚えさせていってくださいね。
僕のブログはとってもスローペースなので、次のトピックまでたっぷり時間がありますから。
(…って、そんな調子でいいんでしょうか…?)
では、また次回のトピックでお会いしましょう!
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